株式会社ぐしけんが植物工場光源をLED照明に切り替え、昭和電工製を採用

昭和電工は、同社独自のLED照明および高速栽培技術が、沖縄県の大手製パンメーカー「株式会社ぐしけん」の植物工場に採用されたと発表した。

植物工場とは、屋内施設で野菜や果物を育てる人工設備のこと。温度や湿度、日照時間をコントロールできるため収穫時期を調整できたり、病原菌や害虫の侵入がないため無農薬で栽培できるといった特徴がある一方で、工場建設の初期費用が掛かる、光熱費が掛かるといったデメリットもある。

今回、株式会社ぐしけんでは、光熱費の抑制を狙って蛍光灯からLED照明への切り替えに踏み切った。同社の実証実験では、「従来の蛍光灯光源に比べて、空調設備を含む電気代が30%以上減少し、さらに収穫量も大幅に増加することを確認できた」(昭和電工のニュースリリース)という。

株式会社ぐしけんが採用した昭和電工の植物育成用LEDは、植物の光合成に最適な深紅色(波長660nm)を業界最高輝度で発光できるLED素子と青色LED素子を組み合わせたもの。この植物育成用LEDと、品種や生育時期に合わせてLED照明の波長と光強度を最適化する「Shigyo法」と呼ぶ栽培技術を組み合わせることで、植物育成に最適な光環境を生み出している。

なお、公開された情報の範囲では、インターナショナリー・ローカルや、総合建設業のオオバの子会社であるおおぎみファーム、沖縄計測、沖縄セルラー、沖縄プランファクトリ、沖縄村上農園が沖縄県内で植物工場を実証または運営している。