ノーベル賞天野氏が沖縄で講演、青色LED研究の歴史語る

2014年にノーベル物理学賞を受賞した天野浩氏(名古屋大学大学院教授)の講演会が沖縄で2日に渡り開催される。1日目は2月16日(月)14時~で講演タイトルは「若い頃の夢と青色LED~小学生から学生時代まで~」。2日目は2月17日(火)9時30分~で講演タイトルは「名古屋大学から生まれた青色LED~大学院博士前期課程か助手・現代に至るまで~」。

天野氏は1日目の講演要旨の中で、「特に沖縄に住む若い人たちに、浜松の人間が第二次世界大戦を経験した世代の父親の代から引き継いできたこと、何故新しい産業を興そうとしたか、何故青色LEDは日本でできたのかなどを伝え、自らが自分の将来や沖縄、日本、アジアおよび世界の未来を考えてもらうためのきっかけとしたい。」とコメントを寄せている(講演会Webサイトから引用)。

今回の天野氏の講演の実現には「琉大ドリームチーム」が大きな役割を果たした。琉大ドリームチームとは、琉球大学からノーベル賞受賞者を出したいという希望・夢をもって若手研究者を育成し、学会活動などを支援している琉球大学の横断的なグループ。会長は、琉球大学島嶼防災研究センター長の波平宜敬氏。

なお、2月16日のノーベル賞受賞講演に先立ち開催される「NPO法人日本フォトニクス協議会」の2月特別研究会では、LEDに関連した沖縄のベンチャー企業の研究紹介がある。タイトルと企業名は以下の通り。

  • 青色 LEDによる可視光通信(ランプサーブ、豊耕一郎社長)
  • LEDによる光のカーテン(未来企画、野原剛社長)
  • 直管型LED照明(琉球工学研究ユニット、長田康敬社長/琉球大学教授)
  • LED水中通信(マリンコムズ、新川直正社長)