「うるま市EVコミュニティ構築事業シンポジウム」、2月28日にうるま市で開催

EVコミュニティ構築事業シンポジウム

一般社団法人ものづくりネットワーク沖縄は2014年2月28日、沖縄市で「うるま市EVコミュニティ構築事業シンポジウム」を開催する。基調講演には、静岡理工科大学大学院の教授を務める高橋久氏と、ソフトバンクモバイル ユビ電事業企画室長の山口典男氏が登壇。高橋氏は「人と機械をつなぐ電気の未来」、山口氏は「香川県豊島の超小型モビリティと充電・認証システム『ユビ電』」と題した講演を実施する。

高橋氏の専門は、電子回路工学や制御工学,モータ応用工学。2013年12月には、電気自動車(EV)を高速に充電可能な蓄電システムを、JSRや東京エレクトロン、イビデンと共同で開発し、実用化のメドを付けたことを日刊工業新聞が紹介している(日刊工業新聞の記事)。

一方の山口氏が手掛けるユビ電とは、ソフトバンクモバイルが開発を進める充電・認証システムのこと。同社は2013年7月に香川県豊島で超小型モビリティを活用した実証実験を実施することを発表していた(同社のニュースリリース)。基調講演では、香川県の実証実験の結果などが紹介される模様。

この他、琉球大学観光産業科学部教授の金城盛彦氏の「EV導入による経済的インパクト」と題した講演や、基調講演の講師を交えたパネル討論が予定されている。会場は沖県工業技術センター講堂。事前予約や問い合わせは、ものづくりネットワーク沖縄(電話:098-923-0877)まで。

なお、うるま市EVコミュニティ構築事業の趣旨と目的について、「平成25年度うるま市EVコミュニティ構築事業 業務委託募集要領」には以下のように記載されている。

うるま市においては、県内で唯一小型EV等を製造することが可能な企業が集積しており、EVの開発、製造、普及する環境が整いつつあることや、少子化・高齢化・環境意識の高まりなど社会状況の変化に伴い、地域の手軽な近距離の移動手段として、小型モビリティー(EV等)の活用へのニーズが高まっていることを踏まえ、新たな産業振興の施策として、本市でEVを製造し、県内で活用する仕組みを構築する必要がある。そのために、ニーズ調査を行い、実際にEVを活用する社会実験を実施し、EVの普及に向けた仕組みづくりを構築する。