てぃーだな特集が「てぃーだニュース」にリニューアル、沖縄の情報発信を強化

「てぃーだな特集」が「てぃーだニュース」にリニューアル

てぃーだスクエアは2013年9月、「てぃーだな特集」として運営していた沖縄情報サイトをリニューアルし、「てぃーだニュース」を新たに立ち上げた。同社ブログによれば、「沖縄から情報発信をキーワードに、沖縄の観光・グルメ・トレンド・遊び・文化情報をまとめた『てぃーだブログ』によるディープでゆるいハイパーローカルニュースサイト」を目指すという。サイトタイトルは、「てぃーだニュース – 沖縄のディープでゆるい情報まとめ」である。

てぃーだニュースにリニューアルすることで、よりニュース性を全面に出したサイト構成になる模様。特集の他、グルメ、観光、エンタメ、イベント、ショップ、文化、経済・社会、自然・動物と、幅広いカテゴリが設定されている。

地域ブログ「てぃーだブログ」の資産を活用

てぃーだニュースの最大の特徴は、国内でも最大規模を誇る地域ブログ「てぃーだブログ」の資産を活用していることだ。すなわち、編集部が作成する記事以外に、ブロガーのブログ記事を、編集部がピックアップし、ニュース記事として転載する構成を採る。編集部の人員を抑えつつ、ニュース記事の量を増やせるという効果がある一方で、ニュースサイトとしての統一感が損なわれる懸念もある。

てぃーだブログからのコンテンツ転用は、ブログ公開時に了承したものと規定されており、著作権の問題をクリアしている。具体的には、てぃーだブログの利用規約の著作権の項目では、以下のように記載されている。

第12条(著作物の利用について)
1.ブログに掲載した著作物の著作権は、その著作物を制作した者に帰属します。但し、弊社は、ブログに掲載されたコンテンツの全部につき、本サービスを宣伝、紹介するためにこれを利用することができるものとします。

2.前項の場合、弊社は、コンテンツの一部を改変・要約する事ができ、利用者はこれに異議を述べないものとします。

※ひとつ懸念なのは、「てぃーだブログ」の利用規約であるため、本サービスという文言が「てぃーだブログ」を指している点。てぃーだニュースは、てぃーだブログに含まれている情報サイトという設定になっているようだ。

課題は、マネタイズの手法か?

てぃーだニュースにおいて、収益を上げる手段として見えているものは、広告、楽天アフィリエイトである。今後の課題は、いかに収益を上げるかという点にありそうだ。地域に特化した情報メディアを運営する上で難しいのは、アドネットワークやアフィリエイトで十分な収益を上げるほどのトラフィックを稼ぎにくい、という点にある。一般的なニュースに比べて、興味を持つ母数が限られてしまうためだ。企業タイアップ広告以外に、どのようなマネタイズ手法を選択するのか、地域に特化した情報メディアを運営する上で、難しい舵取りになる。

なお、沖縄の情報を発信するニュースサイトには、例えば、地域情報エージェント株式会社が運営する「那覇経済新聞」がある。「広域那覇圏のビジネス&カルチャーニュース」をコンセプトに掲げ、イベント情報や新店舗情報を更新していたが、2013年7月を最後に更新が停止している(2013年10月2日時点)。